脱毛の歴史

脱毛の歴史

昔は除毛しか無かった

「古代エジプトの女王クレオパトラも脱毛していたんですよ。そのぐらい脱毛の歴史は長いのです。」という説明をよく見かけます。ギリシャ・ローマ時代から人々が体毛の除去に取り組んでいたことは事実ですが、この説明は正確には間違っています。


クレオパトラの時代にできたのは一時的に毛を取り除く除毛であって、発毛しなくなるようにする脱毛ではありません。脱毛は1800年代後半にアメリカで、逆さまつ毛の治療法として誕生しました。その後、ヨーロッパにも広まり、日本には1960年代から本格的に取り入れられるようになりました。


脱毛技術の発展

脱毛方法は、最初はニードル脱毛しかありませんでした。ニードルとは「針」の意味ですが、文字通り、毛穴に電気針を刺し、その電流と高周波で毛乳頭を壊して発毛しないようにする(脱毛する)施術方法です。一つずつ手作業で毛穴に施術していくため、ニードル脱毛は非常に時間がかかり、痛みも強いというデメリットがありました。何よりも非常に高価な施術方法であり、取り組むにはかなりの覚悟が必要だったのです。


次に登場したのがレーザー脱毛です。レーザー光線は特定の色素を選択的に破壊することができるため、シミやアザの治療に用いられていましたが、これを毛乳頭に作用させれば脱毛にも応用できるのではないかと考えられたのです。論文の発表が1983年、実際の施術開始が1996年とまだまだ若い施術方法ですが、ニードル脱毛と比較して、施術時間を大幅に短縮でき、それが費用を抑えることにもつながりました。また痛みも少なく済むことで、一気に脱毛のハードルは下がり、世界中にレーザー脱毛を行う「医療クリニック」のブームが起こりました。


現在最新の施術方法は光脱毛です。光脱毛は原理的にはレーザー脱毛と同じです。レーザー脱毛は、出力が高いレーザー光を用いるために医療行為とみなされ、医者または看護師でなければ施術することができません。光脱毛は、より出力の低い光を用いることで、医療行為の制限がかからずに施術できるメリットがあります。光脱毛は医療行為では無いため、施術者に医師免許や看護師免許は必要ありません。このため、レーザー脱毛よりもさらに安価な料金で多くの店舗展開が可能となり、「脱毛サロン」というビジネスが生まれてきました。